「生きる為に呼吸をする。生きる為に美味しく食事をする。此と同じく、私は生 きる為に絵を画き続けました。０歳の揺り籠から七歳の不安定な少女だった私を 創り上げた亀田町へ帰りたくとも帰れない郷愁と、中原中也の世界と音楽を混ぜ 此ぜに懐夜の世界を完成させて、其れ等を一枚一枚紙に託しました。そして、『 存在として認めて貰えない存在の悲しさ』と、『皆から目を背けられがちなもの 』達へじっと目を凝らし、見つめ、手探りの中、手応えのあるものを強く掴み取 って画き上げました。今、画く為に生まれてきたのだと思います。」
本個展では大型作品1点（油彩絵具、ユニポスカ、カラーインク、水彩絵具、スティックマーカー、水性ペンを使って描かれたカラー作品）と、ペン画のイラストレーションを30数点を展示いたします。